家計に悩む読者の相談に、ママFPの西山美紀さんが家計診断!
今回の家計のお悩みは
夫婦共働きで疲れがたまり、平日も休日も外食が増えてしまって、出費がかさみます。とはいえ仕事は続けたいし…どうしたらよいでしょうか。
チェックポイント❶ 食費と外食費をあわせて8万円近く 1~2万下げられる余地あり
食費と外食費をあわせて約78,000円。本来、食費や外食費は月によって山谷がある“流動費”ですが、お悩みママさんの場合は、毎月ほぼ同じような金額で家計の負担に。無理のない範囲で自炊を増やせば週に2,000~5,000円浮きます。月に1~2万円、年間で12~24万円貯蓄アップするので大きいですよ!
チェックポイント❷ 固定費を削るなら、携帯電話代が◎ 車のローン完済後、同じ金額を貯めよう
他の削りどころは、毎月かかる固定費です。例えば、大手キャリアのスマートフォンを格安スマホにかえると月2,000~3,000円程度に下げられるのでおすすめ。車のローンが今年8月に終わるとのこと。完済後も、出費があったときと同じイメージで同じ金額を貯金していくと、貯金の習慣が身につきます。
家でつくる&食べる習慣を 少しずつ進めてみよう
今回のママは、夕方6時半までに保育園にお迎え後、疲れてしまって夕食はお惣菜を買うか外食がほとんど。土曜日もしくは日曜日は、昼食、夕食ともに外食が多いそうです。
食費が3万円超、外食費が4万5000円ほどかかり、夫婦の手取り額の20%近くと多め。目安として15%以下に下げて、家計を安定させたいですね。
ただ、共働きですと、私も日々経験していますが、心身ともに疲れるのは確か。出費とのいいバランスを見つけましょう。
例えば「ご飯だけ炊く」「冷凍食品を利用」「圧力鍋でスープやカレーをつくる」など、家でつくる&食べる習慣を少しずつトライ。週末に多めにつくったものを、月曜と火曜の夕食にするようにして、疲れがたまる週の後半に、お惣菜や外食にしてもいいと思います。
今は「お金が余ったら貯まる」状態なので、貯金専用口座をつくるのがおすすめです。銀行で自動積立定期預金を申し込めば、毎月勝手に貯金が確保されます。
疲れると「仕事をやめようか」と思うかもしれませんが、年120万円の収入があると、家計の大きな助けになります。
夫の手取りで年120万円増やすのは難しいもの。無理のない範囲で仕事を続ける工夫をしてみてください。