
「SDGs(持続可能な開発目標)」とは、国連で採択された、世界共通の目標です。
日本では、ひとり親世帯の約半数が貧困
今日食べる物に困るような、極度の貧困状態は「絶対的貧困」と呼ばれ、「1日2.15ドル(約330円※)未満で暮らすこと(世界銀行による2022年の定義)」とされています。※2025年2月現在 それに対し、日本のような先進国に存在する貧困は、「相対的貧困」と呼ばれ、国民の所得の「中央値の2分の1」以下で生活している状態を指します。
日本の「相対的貧困」とは、年間の1人あたりの所得が「127万円未満(2021年新基準)」の状態。子ども(17歳以下)がいる世帯では、10.6%が当てはまりますが、ひとり親世帯に限ると44.5%が該当します。
厚生労働省「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」より
課題は、自分の中にある。 クルール読者アンケート
「いつ貧困に陥るかわからない」「余裕はない」「子ども食堂が頼り」
※読者アンケートのコメントから。( )内は「現在の暮らし向きをどう感じるか」の回答。
- 物価の高騰が続いて、今後の子育てが不安でしかない。食べ盛りになったときに食べさせてあげられるか…学校に通わせられるか…。(やや苦しい)
- 氷河期世代世帯の自分たちが、今後更なる物価高に耐えられるかが不安。相対的貧困とまではいかなくても、今後更に若い世代との経済格差が生まれるんじゃないか。年金も削られ、同世代で今平均年収ギリギリラインでも、今後貧困に陥る家庭が多くなりそう。ウチは高齢出産でまだ子どもが1歳なのだけど、援助はしてあげられないと思う。逆に苦労をかけそうだし、2人目以降は考えられない。(やや苦しい)
- 我が家は子ども3人で主人はほぼ休みなく働き、収入は一般家庭と同じぐらいはあると思いますが余裕があるわけではありません。母であるわたしが働きに出れば良い話かもしれませんが、子どもとの時間を確保するために仕事を辞め、しばらくは働かないという選択をしました。お金がない、だから母親も働けば良いというわけではないと思います。(やや苦しい)
- 子どもが2人いますが、共働きなので貯金をする余裕はありますが、一馬力ではかなり厳しいのでやっていけないと思います。食費、電気代、ガソリン代、全てがじわじわと上がって、クレジットの引き落とし額を見ると、あれ?こんなに使ったっけ?と思うこともしばしば。各家庭の努力だけでは厳しい状況になっていると思います。(ややゆとりがある)
- 私は主人と共働きで、子どもも1人のため、今のところ貧困には当てはまらないと感じるが、去年大腸がんを患い、人生いつ何があるかわからないことを知った。私も主人もいつ働けなくなるかわからない、そう思うと子どもの将来への貯蓄も不安がある。(ややゆとりがある)
- 子どもには体にいいものを食べさせたいと思うのですが、有機野菜や無添加な調味料、季節のフルーツなど、本当にお金がかかります。ドラッグストアなどでもおむつは割引クーポンが使えなかったり。自宅保育したいけど、生活のためには保育園に預けて働くしかありません。(普通)
- とにかく野菜が高すぎて買えない。子どもが5人いるので本当に物価高は厳しい。米の高騰もつらい。(普通)
- シングルマザーで、精神疾患持ちの私は、あまり稼げないので、小学生の子どもがいるんですが、いくつかの子ども食堂を頼らないと、生活できないです。洗剤など、寄付でいただけて大変助かっております。母子手当を上げてほしい。(やや苦しい)
- 離婚調停中です。離婚していないので、手当が支給されず、とても苦しいです。別居時点で、給付金が欲しいです。(やや苦しい)
- 物価やガソリン、電気代が高いので働きたいが、ひとり親で子どもがまだ小さいため収入が得られない。すごく困っています。(大変苦しい)
- 貧困の連続性を減らすために、行政のできることは多いと思う。もっと積極的に生活保護などにつなげることが個々人の幸せ、QOLにつながり、国全体で成長できる方向になると思う。補助金のみの思考停止な政策ではダメ。(普通)
- やっぱりみんな中流階級だと思ってるんじゃないかな。うちも中流と自分では思ってるけど、お金の話はタブーだから、実は感覚が事実とズレてるのかもしれない。(普通)