必要になるのは、今日かもしれない。 普段の防災は、不断の防災。
ポリ袋・新聞紙・ラップ 日用品も在宅避難グッズになる
01 ポリ袋…小さい袋は調理、大きい袋は水の運搬・トイレ
小さいポリ袋は、火を使わない「乾物サラダ」などの調理に便利。大きい袋は、段ボールにかぶせて水を運んだり、緊急用トイレにも使えるので、200〜300枚ほど用意しておきましょう。
02 新聞紙…折って「紙食器」にトイレ・防寒・添え木にも
新聞紙は、折れば「紙食器」に。ポリ袋をかぶせれば汁物も入れられます。緊急用トイレに敷き詰めたり、巻いて骨折時の添え木代わりにしたり、体を包んで防寒など、多用途に使えます。
03 ラップ…食器にかぶせて洗うための水の節約に
断水でも、食器にラップをかぶせて使い、ラップだけ取り換えれば、水を使わず衛生的に食事ができます。ロングタイプのラップを4~5本準備しておきましょう。
新聞を取っていない家庭も「新聞紙」は準備しよう
「もし災害が起きたら在宅避難を選ぶ人が多い」と予想される今、大切なのは在宅避難の備え。
普段使っている日用品も、重要な在宅避難グッズになります。
まずは、「ポリ袋」。小さい袋から大きい袋までありますが、それぞれに用途があります。断水で水が使えない状況を想像すると、洗い物は極力減らしたいところ。そこで調理に活躍するのが、「小さい袋」。小さいポリ袋に、小さく切った乾燥ワカメや切り干し大根と水を入れ、乾物が戻ったら水を捨て、酢など調味料を入れて混ぜれば「乾物サラダ」に。ポリ袋のまま器に載せて食べられます。
大きいポリ袋(ゴミ袋)は、段ボールに入れて水を運ぶバケツ代わりにしたり、便器にかぶせて中に新聞紙を敷き詰め、緊急用トイレにするなど多用途に使えます。
「新聞紙」は、前述の緊急用トイレのほか、折り紙の要領で折れば紙食器として使えます。普段からアウトドアレジャーで使って慣れておくといいですよ。新聞を取っていない人は、知人からもらったり、印刷前の「ざら紙」の状態でネット通販で購入し、備えましょう。
「ラップ」は、食器にかぶせて食事をすれば、洗い物をなくせます。非常時ですから、「ご飯もおかずも一緒に、カフェ風に一皿に盛る」と考えると、ロングタイプがいいでしょう。東日本大地震のときにも、応援にかけつけた消防隊は被災地に大量にラップを持っていき、それにもかかわらず真っ先になくなって、被災地の外まで購入に走ったのだそうです。家庭にも、4~5本は用意しておいてください。