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私、働き続けられる?心が折れそうになったあなたへ。【わが家の働き方改革】

働くママの理想と現実ギャップを埋めるには?

育休から復帰したのはいいけれど、共働きなのに夫は家事育児にノータッチだったり、職場からは、勤務時間に制限があることで今までとは違う扱いを受けたり。「これ以上がんばれない」と心が折れそうになったとき、踏みとどまって働き続けるには?今回は、現実と理想とのギャップで悩みながら働くママへ、私からのエールです。

仕事復帰しても、ワンオペ育児のまま。そんな場合、妻から夫に状況を話していくことが大事です。自分がどんな一日を過ごしているか、自分の置かれている状況はこうで、と説明し、「この家事育児のこの部分をやってもらえると助かる」「無理なら外注でカバーしよう」と提案しましょう。それも「甘えだ」と言われたら、「じゃあ役割交代してみようよ!(笑顔で)」でもいいし、それが通用しない相手なら、ファミリーサポートや家事代行などのサービスに頼るのも一つの方法です。お金は多少かかっても、自分と家族の心と体の健康が第一。がんばり過ぎないで。

まずは自分自身が「こうあるべき」に縛られないこと。「子どもは・妻は・母親はこうあるべき」という考えを、周りと一致させる必要はないのです。ストレスとなる価値観を手放すことで、心も体も楽になるかもしれません。

「これってマミートラック?」と感じたら?

出産後、業務内容が変わったり、評価が下がったと感じて、仕事にやりがいを見出せなくなったとしたら、どんなに辛いか。今はツイッターなどのツールがあり、個人の発信も取り上げられやすい時代。思いを発信してみることで、先人の知恵が手に入るかもしれません。

とはいえ、今日明日に大きく変わるものではないのも事実。それでも、今の状況で何ができるかに目を向けてみるのも一つの道ですし、思い切って転職する選択肢も。今はワーキングマザーの転職市場も活性化しています。

また、ママ自身も仕事を断わり過ぎたり、絞り過ぎないことも大切です。理想は、上司に「急なお迎えが発生する可能性はあるが、やる気はあるし、これはやりたい」と正直に話し、自分ができる範囲を示すこと。可能な範囲よりも仕事を少なくされたら「もっとできる」としっかり伝えましょう。そんな姿が若手の女性社員にも勇気を与え、次の世代を変えることにもなります。

仕事を続けるモチベーションを保つには?

子育てが本当に大変なのは一時期です。過ぎてみれば、両立と向き合った経験は自信となり、部下をマネジメントする立場になったとき、すべてが活かされます。言葉が一切通じない子どもを育てた経験があれば、部下にママや一筋縄ではいかないスタッフが来ても「まずは話を聞いてみよう」と大きく構えることができます。圧倒的な経験値をもって、人を率いていくことができるでしょう。

また、働き続けることで経済的な自由を得られ、ママの精神のゆとりと安定にもなります。子どもは「ママは仕事をがんばりながら、育ててくれた」と感じ、ポジティブな職業観を持てるはず。今は大変でも「この大変さが未来をつくる」と励みにして、乗り越えていってほしいなと思います。

今回のPoint

  1. その価値観って必要? ストレスのもとを手放し 心も体も楽になろう
  2. 自分だけでなく 次の世代のためにも 一歩踏み出す
  3. 「この大変さが未来を つくる!」をモチベーションに 今を乗り越えていこう!

堀江 咲智子さん

株式会社ワーク・ライフバランス コンサルタント。株式会社ノーリツにて商品企画・開発・販売を経験。女性活躍推進プロジェクトも務め、プロジェクトにやりがいを感じたことから2012年より現職。5歳の男の子のママ。

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