4月から新生活がスタート。
環境が変わって、不安な方も多いのでは?
そこで、クルールを一緒に盛り上げてくれる クルールアンバサダーの貴恵さんと一緒に、
つねひろ先生に、お話を伺ってきました。
話を伺ったのは…
小倉 庸寛(つねひろ) 先生
栃木県幼稚園連合会教育研究委員長。学校法人愛泉学園 認定こども園 愛泉幼稚園 副園長。中2、小5の2人の男の子のパパ。休日は長男の野球、二男のサッカーを見るのが趣味だそう。
取材したのは…
貴恵(きえ)さん
6歳の歩夢(あゆむ)くん、5歳の茉優(まひろ)ちゃん、1歳の夢叶(ゆめか)ちゃんのママ。今号より、クルールアンバサダーの1人として活動してくれています。
子ども同士のトラブルは 園をうまく頼って
ーー今回、取材前に、クルールアンバサダーさんたちに質問項目を募ってみました。そこで多かったのが、「友達とケンカした時が心配」という声。どのように対応すればいいのでしょうか?
つねひろ先生*
お子さんが「今日○○ちゃんとケンカしたんだ」と言っても、うのみにしないでください。本人はケンカと思っていても、第三者からしたらケンカだとは言えない場合もあり、判断するのはすごく難しいんです。怪我をしてしまったり、怪我をさせてしまった場合など、状況が知りたいということであれば、担任の先生に教えてもらうようにしてください。
ーー怪我をしてしまった場合、園から保護者に「○○ちゃんから怪我をさせられたんです」と報告はいくのでしょうか?
つねひろ先生*
怪我をしてしまったのは園の責任でもあるので、「○○ちゃんにやられた」というのは、あまり言わないですね。「誰が」やったかよりも、「どうして」ケンカをしたのか、その報告はきちんとします。この報告は大切です。担任は保護者間でトラブルにならないように、十分に気をつけています。保護者同士の付き合いはずっと続きますから、直接解決しようとせず、園をうまく頼ってほしいですね。
園の先生だって、自分の子どもにはあたふたするんですよ
貴恵さん*
私からも質問していいですか? 私は子どもが3人いるんですけど、いつも怒ってばかりで。特に長男に怒ってしまって、どうしたらゆとりのあるお母さんになれるんでしょうか。
つねひろ先生*
むしろ、ゆとりを持とうとは思わなくていいと思いますよ。僕も子どもが2人いますが、長男にはついついお兄ちゃんらしくしてほしいと期待してしまうんですよね。怒ってしまった分、褒めてあげたり、気にかけることが重要じゃないかなと思います。 今まで何十人もいる園児たちを見てきた先生でさえ、自分の子ども1人にはあたふたするんですよ(笑)。園にいる間だけ一緒にいるのと違って、お母さんは24時間子どもと一緒。ご飯だって3回あるし、トイレだって何回も連れていかなきゃいけない。先生とお母さんは役割が違うから、お母さんはゆとりを持とうと思わなくて大丈夫ですよ。怒ってしまった分、たっぷり愛情を注いであげてくださいね。
貴恵さん*
なるほど、ホッとしました。それと、うちの子は外で挨拶がなかなかできないのも悩みで。
つねひろ先生*
お母さんが挨拶をしている姿を見せてあげてください。お母さんに「おはよう」と言われて、「おはようって言われるとうれしいな。僕も言ってみよう」と、気がつけば、自然と他の人にもするようになります。 挨拶は生きていく上で大切だ、とお母さんが考えて子どもに教えようとしているのは、素晴らしいことだと思います。そういった基本的なことって、できて褒められることは少ないですが、生きていく上ではプラスになることですからね。ぜひ、お手本を見せてあげてくださいね。
一歩を踏み出すこと それできっと世界は広がります
ーー最後に、4月に新入園をしたママたちに、メッセージをお願いします。
つねひろ先生*
新入園って、保護者の方も一緒に新しい環境の中に飛び込むわけですから、不安もあると思います。でも、思い切って、隣の人に話しかけてみるとか、わからないことは先生に聞くとか、どんどんコミュニケーションをとってほしいなと思います。それで仲良くなることもあるかもしれないし、仲良くならなくても、何かがわかるだけでも違いますよね。ぜひ、一歩を踏み出してほしいなと思います。