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「保険について知りたい!」保険を見直すタイミングとは?【FP西山美紀さんがアドバイス・その3】

ママからのマネーに関するお悩みに、ファイナンシャルプランナーの西山美紀さんがアドバイスするコーナー。「保険について知りたい!」第3回目は、「保険を見直すタイミングとは?」です。

 

保険を見直すタイミングは、人生で大きく3つある

人生には、保険を見直した方がいいタイミングが大きく分けて3つあります。それは、「結婚したとき」「子どもが生まれたとき」「家を買ったとき」です。それぞれのタイミングで、どんなポイントがあるかをお伝えします。

 

「結婚時」は、大黒柱の万一の際を考えてみる

こちらの記事を読んでくださっている方は“ママ”が多いと思いますので、一回目の保険見直しタイミング“結婚したとき”の時期は過ぎているかもしれません。ですが、結婚時に保険を見直していない方も多いと思いますので、ポイントをお伝えしましょう。

 

結婚した際には、「一家の大黒柱に、万一のことがあったときにお金の面で困るかどうか」という視点で考えてみてください。専業主婦家庭なら、夫に万一のことがあったときに、妻が働くことができ、生活できそうであれば問題ありませんが、そうでなければ夫が生命保険に入っておく必要があるでしょう。共働き家庭で、妻がそのまま働き続けることができるなら、生命保険の必要性は少し下がります。

 

また、出産をのぞむ場合、医療保険を検討しておくのも一案です。通常の分娩では医療保険は基本的に適用されませんが、帝王切開のほか、切迫流産や切迫早産などで入院が必要になったときなどに、保険が助けになるからです。

 

「子どもが生まれた時」は、万一の際の教育費を考える

次のタイミングは「子どもが生まれたとき」です。一家の大黒柱に万一のことがあったときに、お金が足りなくなって、子どもが希望する道に進めなくなってしまうケースはできるだけ避けたいもの。

 

そこで、子どもが生まれたとき(できれば妊娠がわかったとき)に、一家の大黒柱の万一の際、お金が足りるかどうかを確認しておきましょう。

 

子どもが小さいうちはあまり実感がないものですが、大きくなるにつれて必要な教育費は右肩上がりに増えていきます。高校卒業後に、大学や専門学校、留学などを考えている場合は、そのための大きな貯蓄も必要です。一家の大黒柱に万一のことがあった場合、それらの教育費が足りなくなりそうであれば、生命保険を検討しておく必要があります。

前々回の記事でお伝えしましたが、例えば万一の際に夫の収入がなくなってもやっていけるように、お給料替わりとして月に10万円や15万円などの保険金が出る「収入保障保険」を選ぶのも一案です。

 

ただし、共働き家庭で、夫に万一のことがあっても、妻が働き続けて家計をカバーし、教育費を出せるのであれば、保険は不要というケースもあります。また実家に帰って家賃等をセーブでき、お金を教育費に回せそうなら、その分保険の必要性は下がります。

 

「万一の際に教育費を出せそうか、生活費は大丈夫か」ということを確認しておきましょう。

 

「家を買ったとき」も、保険を見直すタイミング

「家を買ったとき」も、保険の見直しのタイミングです。住宅ローンを組む際に、基本的に「団体信用生命保険」に加入することになるからです。団体信用生命保険とは、住宅ローンを返済している人に万一のことがあった際に、住宅ローンの返済が一切不要になるというもの。時には何千万円にものぼるローン返済が不要になるため、生命保険に入っているのと同じような効果があるのです。

 

ただし、不要になるのは、住宅ローン返済分です。生活費や子どもの教育費が足りるかどうかは確認しておく必要があります。

 

以上、人生において保険の見直しが必要な3つのタイミングについてお伝えしました。貯蓄がたくさんあったり、万一の際に実家に帰って生活ができたりするケースなど、保険が不要になる場合もあります。「万一のときにお金の面で困るかどうか」ということを、夫婦でぜひ話し合っておきましょう。

西山美紀さん

ライター、FP(ファイナンシャルプランナー)。All About貯蓄ガイド。9歳の男の子と7歳の女の子のママ。『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎)が好評発売中。

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