工作

新聞紙のコート【ふだんのBOSAI】

「つくってみた体験」が、災害時の力になる。

都市ガスは、ガスホルダーにためられ、ガス管を通って家庭に届きます。LPガスは、天然ガスからつくられ、ボンベに詰められて、家庭ごとに設置されます。大地震などで、都市ガスの施設やガス管、家庭のLPガスのボンベやガス管が被害を受けると、ガスが送られなくなります。

01 1枚の新聞紙を広げて置き、真ん中から2cmずつ空けて、2枚の新聞紙を重ねる。

02 3枚の新聞紙の上の辺を布ガムテープを貼ってつなげる。裏側にも貼る。

03 布ガムテープを貼った部分の両端に、はさみで穴を開け、荷づくり紐を通して結ぶ。

保温効果の高い新聞紙を防寒着代わりに

地震や台風など、災害時のための用意はとても大切ですが、実際の災害時には、予想もしなかったことが起こるものです。そんなとき、少しの工夫や技があれば、必要なものの代用品をつくることができます。普段から工夫して工作をしてみることで、いざというときに「これが使えるかも」と考える力も育めます。ぜひ親子で考えながらつくってみてくださいね。

もし災害が起こって、ガスが止まると、ガスファンヒーターなどのガスを使用する暖房器具が、電気が止まると、エアコンなどの電気を使用する暖房器具が使えなくなります。そんなときは、防寒着代わりに、保温効果の高い新聞紙を羽織ることで、体の熱が失われるのを防ぐことができます。

また、新聞紙を半分に折って、体(お腹のあたり)に巻き付け、その上からラップを巻いて布ガムテープでとめれば、お腹を温める「腹巻き」にもなりますよ。

もしものときのために、ぜひ覚えておいてください。

 

永田 宏和さん

NPO法人プラス・アーツ理事長。兵庫県西宮市生まれ。大学で建築を学び、大学院ではまちづくりを専攻。阪神・淡路大震災10周年記念事業で、楽しく学ぶ新しいカタチの防災訓練「イザ!カエルキャラバン!」を開発。

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