必要になるのは、今日かもしれない。 普段の防災は、不断の防災。
子育て家庭には、絶対必要! あってよかった「口腔ケア」
01 歯磨きができないと 肺炎のリスクが高まる
災害後、水道が止まると歯が磨けません。長い間口の中が不衛生になると、子どもや高齢者は肺炎になることも。阪神・淡路大震災では、200名以上の高齢者が地震後に肺炎にかかって亡くなりました。
02 カトラリーや食器、 手や体も拭ける
口腔ケア用ウェットティッシュのキモは「ノンアルコール」という点。普通のウェットティッシュと違って、歯はもちろん、箸やスプーン、手や体も拭けて、水道が止まった時に重宝!
03 4人家族の備蓄目安は ボトルタイプ7本分
4人家族の場合、「朝晩の歯磨きに1日8枚」+「3食の前に手を拭いて1日12枚」+「カトラリー拭きに1日3枚」=1日23枚とすると、30日で690枚。100枚入りなら7本必要。
ウェットティッシュでは 代用できません
「もし災害が起きたら在宅避難を選ぶ人が多い」と予想される今、大切なのは在宅避難の備えです。
水や食料に比べ、まだまだ知られていないけれど、とても重要な在宅避難グッズに「口腔ケア用ウェットティッシュ」があります。災害後に水道が止まると、「水が飲めない」「トイレが使えない」などに加え、「歯が磨けない」という事態が起こります。「たかが歯磨き」と軽く考えてはいけません。口の中が不衛生な状態になると、子どもや高齢者は、肺炎になる可能性があるのです。阪神・淡路大震災後には、200人以上の高齢者が肺炎で亡くなりました。地震でせっかく助かった命が、災害後にかかった肺炎によって失われたのです。
そこで、備えておきたいのが「口腔ケア用ウェットティッシュ」。一般的には介護用品としてドラッグストアで売られています。普通のウェットティッシュと違ってノンアルコールなので、歯はもちろん、手や体、箸などのカトラリー、鍋や炊飯器といった調理器具も拭けます。仮に家族が4人いるとすると、備蓄の目安は100枚入りボトルで7本。我が家も準備していますが、保存期限は3年なので、1本ずつウェットティッシュとして使って、新たに買い足す「ローリングストック」をしています。
全身が拭ける「からだふきウェットタオル」もあると便利。被災地では、「誰の手も借りずに背中も拭ける、大判ウェットタオル」を求める声を多く聞きました。乳児や介護用に売られているので、4人家族の1カ月分として10パック(120枚)を備えておきましょう。