タレント、アーティストとして活躍する、つるの剛士さん。 二男三女(高1・中2・小6・小3・3歳)の父親であり、 育児休暇を2回取得したことも話題になりました。 つるのさん流の子育てとは?
つるの 剛士 さん
テレビドラマ「ウルトラマンダイナ」の主人公・アスカ隊員役で一躍人気に。2008年には“羞恥心”を結成しリーダーとして活躍。俳優、ミュージシャン、イラストレーターなど多彩な活動を行い、プライベートでも将棋・釣り・サーフィン・野菜づくりなど幅広い趣味を持つ。
育児休暇を取って良かったのは どんなことでしょうか?
一番は、ママが普段している家事育児を毎日やってみて、ママの大変さがよくわかったことです。それまでは、ゴメンなさい!まったくわかっていませんでした。
朝子どもたちを送り出して家事をして、子どもたちが帰ってきたら習いごとの送り迎え、晩ご飯を食べさせたらそれで一日が終わっちゃうとか、自分のことは髪を切りに行く時間すらないとか…。前は、「ママたちが昼間カフェに集まって何をそんなに話すことがあるのか?」「ママはどうして突然キレるのか?」謎だったけれど、これかー!って(笑)。
そりゃ、家でずっと子どもの相手をしていたら、話がわかる大人と話しこみたくなりますよ。僕も塾の送り迎えのとき、ママたちとしゃべりまくりましたもん。ママがキレる理由も、日頃の小さな鬱憤が積もり積もって爆発するからだとわかりました。僕だって、「2時間半かけてご飯つくったのにノーリアクションかい?!」とか、心の中でキレっぱなしでしたから。
そういうことがわかってからは、ママの話を親身に聴くことができるようになったし、ママに言われなくても、自分から家事育児ができるようになりました。
パパはわかってくれる、頼ることができる。そう思えるだけで、ママはすごく安心なんですね。パパがママの理解者になることができれば、それだけで家は気持ち良く回るんだって実感しました。
先輩パパとして、パパたちに アドバイスをお願いします!
まとまった育休を取ることができるパパはまだまだ少ないし、普段も仕事が忙しくて、育児にかかわれないパパもいると思います。そこは、夫婦のコミュニケーションでカバーしましょう!
たとえば、ママから今日一日の話を聞かせてもらえば、子どもの様子を把握できるし、ママはパパに話すことでリフレッシュできて、また新しい気持ちで子どもに向かうことができます。それもちゃんと育児につながりますよ。
パパがいないときも、ママが子どもに「パパはお仕事をがんばっているんだよ」「パパはママの大好きな人なの」とたくさん話してあげると、子どもはパパの存在を感じることができますよね。
子どもに直接かかわるだけが育児じゃないし、かかわる時間の長さも関係ない。働くママにもいえることですよね。夫婦が話し合いながら、自分たちに合うやり方を見つけていくことが大事かなって思います。
子育てで大切にしているのは どんなことでしょうか?
子どもたちには、自分が好きなことを見つけて、それが人のためにもなるような生き方をしてもらえたらうれしい。そのためのサポートは、惜しまずにしたいと思っています。あとはもう、夫婦が仲良しでハッピーなら、子どももハッピーに育つ!だって、僕がそうやって親に育ててもらって、今すごく幸せだから。
うちの親のように、まずは僕と妻が一人の人間として、自分の人生を真面目にしっかりと生きる。そして夫婦が仲良しで、楽しくいれば間違いないって思っています。その姿を見ていれば、子どもたちは「この親の子どもなんだから、自分は大丈夫」「親のように生きれば、きっと幸せになる」と、自信を持って生きていけるはず。
子どもたちには「父さんと母さんの子どもだから大丈夫だ」って、いつも言い聞かせています。本当にそうなるよう、親が一日一日を大切に、幸せに生きる姿を子どもたちに見せていきたい。それが、僕なりの子育てなんです。
読者にメッセージをお願いします
僕のところもみなさんと同じ、子育ての真っただ中。もうねー、思春期の息子の扱いが難しいとか、不安や悩みだらけ。でも、初めて親になったんだからしょうがないやって思うようにしています。いっそ楽しみながら、僕たち親も、子どもと一緒に育っていきましょう!