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住宅ローンの借り換え、どうする?【FP西山美紀さんがアドバイス・その3】

ママからのマネーに関するお悩みに、ファイナンシャルプランナーの西山美紀さんがアドバイスするコーナー。「マイホームが気になる!」第3回は、「住宅ローンの借り換え、どうする?」です。

あなたの住宅ローン、高い金利のままではない?

住宅ローンは、借りる時期によって、金利が大きく変わります。現在は超低金利ですが、以前はものすごく高い金利の時期もありました。

数年前より昔に住宅を購入した人は、住宅ローンを借り換えることで、大きな節約効果があるかもしれません。ぜひ一度、チェックしてみましょう。

ここ数年は安い金利の住宅ローンが増えている

住宅ローンは1,000万円単位の大きな買い物なので、今入っている住宅ローンの金利と、他の住宅ローンの金利との差があまり大きくないとしても、総返済額に大きな差が出ることがあります。

最近はネット銀行でも住宅ローンを扱うようになり、住宅ローンの“相談窓口”を用意している場合も。「ネットで大きな金額を借りるのは心配」という人は、窓口に行って直接相談できると安心ですね。

見積もりを出してもらって、現在の住宅ローンと比較をするのもよいでしょう。今の住宅ローンよりも明らかにお得だと思ったら、借り換えをするのも手。もしくは、現在借りている金融機関に、相談してみるのも一案です。

「借り換えをするつもりで銀行にいったら、金利を少しだけ下げてくれたので、その銀行でそのまま住宅ローンを借り続けた」というケースも多々あるからです。

 

金利差だけではなく、諸費用も確認しよう

仮に2,000万円を借りている場合、20年間で金利の差が1%あれば、およそ200万円もの差になります。これはかなり大きい差なのではないでしょうか。

ただし、住宅ローンを借り換える際には、保証料や手数料、団体信用生命保険料などの諸費用がかかります。金融機関によっても異なるので、金利差だけではなく、諸費用も確認したうえでお得かどうかを判断するようにしましょう。

もし、2,000万円を借りていて、借り換える際の諸費用として50万円かかるとします。金利差のお得分が100万円以上であれば、差し引き50万円以上のお得なので借り換えるメリットはあるかと思いますが、金利差のお得分が60~70万円程度なら、その差は10~20万円。借り換える手間のことを考えると、メリットはあまり大きくないと考えられるでしょう。

 

金融機関のサイトでシミュレーションしてみるのも手

金融機関のサイトで、金額を入れるとシミュレーションできるツールがある場合もあります。実際に相談に行く前に、現在の住宅ローン返済計画表を手元に置いて、WEB上でシミュレーションをして比べてみるとよいでしょう。

高い金利のときのまま、ずっと借りっぱなしだともったいない。手続きがちょっと面倒だと感じるかもしれませんが、まずはWEB上でシミュレーションをしてみるか、金融機関に見積もりを出してもらうことから始めてみてはいかがでしょうか。

 

(おしまい)

西山 美紀さん

ライター、FP(ファイナンシャルプランナー)。All About貯蓄ガイド。9歳の男の子と7歳の女の子のママ。『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎)が好評発売中。

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