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ツナ缶で「食べられるランプ」【ふだんのBOSAI】

「つくってみた体験」が、災害時の力になる。

電気は発電所でつくられ、送電線を通って送られます。最初は高い電圧で送られ、途中の変電所や街の電柱にある変圧器で少しずつ電圧を下げながら、家庭へ届きます。そのため、大地震などで送電線が切れたり、途中の設備が被害を受けると、停電が起こるのです。

01 キッチンペーパーを、 はさみで2cmくらいの幅に切り取り、 指でねじってこより状にし、 芯をつくる。

02 ツナ缶のプルトップを上げ、 ツナ缶の高さの2.5倍くらいの 長さに切った❶を差し込み、 1~2cmくらい出しておく。

03 数分待って、 芯の先まで油が染みたら、 ライターなどで火をつける。

非常食に、照明に一石二鳥のツナ缶ランプ

地震や台風など、災害時のための用意はとても大切ですが、実際の災害時には、予想もしなかったことが起こるものです。そんなとき、少しの工夫や技があれば、必要なものの代用品をつくることができます。普段から工夫して工作をしてみることで、いざというときに「これが使えるかも」と考える力も育めます。ぜひ親子で考えながらつくってみてくださいね。

災害時、停電が起こると、夜は真っ暗になります。そんなときの照明として、非常食としても便利なツナ缶でランプをつくることができます。使えるのは、オイル漬けタイプのツナ缶。ツナ缶に、キッチンペーパーでつくった芯を差し込むことで、ランプのように火を灯すことができるのです。もちろん、火を消した後のツナはおいしく食べられます。ツナ缶ランプは、非常食にも照明にもなって一石二鳥というわけです。普段は、ツナ缶を料理に使う前や、クリスマスパーティのろうそく代わりに試してみてはいかがでしょうか。

永田 宏和さん

NPO法人プラス・アーツ理事長。兵庫県西宮市生まれ。大学で建築を学び、大学院ではまちづくりを専攻。阪神・淡路大震災10周年記念事業で、楽しく学ぶ新しいカタチの防災訓練「イザ!カエルキャラバン!」を開発。

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