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意外とかかる帰省費用。セーブするには?【FP西山美紀さんのアドバイス・その3】

ママからのマネーに関するお悩みに、ファイナンシャルプランナーの西山美紀さんがアドバイスするコーナー。今回は家族旅行など「レジャー費」について、3回シリーズでお伝えします。第3回目は「帰省費をセーブするには?」です。

第1回:家族のお楽しみ、レジャー費はどう貯めればいい?【FP西山美紀さんがアドバイス・その1】
第2回:お得な”旅行積立”って何?【FP西山美紀さんがアドバイス・その2】

今回のマネー相談はこちら

「大きな休みのたびに気になるのがレジャー費。いつもできるだけ抑えるようにしていますが、本当はもっといろいろ出かけたい! そのためのレジャー費はどう貯めたらいいですか? 安くあげる方法も知りたいです」

 

帰省費用もレジャー費として準備する

旅行には特別なイベント感がありますが、帰省は「毎度のことだから」と、お金を準備するのを忘れがち。帰省する間際になって「お金が足りないから、定期預金を崩そう」という方もいらっしゃいます。これでは、思うように貯蓄が進まなくなってしまいますよね。

レジャー費は、旅行など遊びに出かける費用だけでなく、実家への帰省費用も含めて考えたいもの。計画的に準備しておきましょう。

 

帰省費用がかかる場合は、毎月少しずつ貯めておこう

パパ、ママの実家が現在の住まいから近ければあまり問題ないのですが、新幹線や飛行機を使うような遠方にある場合、帰省費用は結構かさんでしまいます。

夏の帰省や年末年始の帰省の費用に、ボーナスを使うご家庭も多いようです。しかし、ボーナスは勤務先の業績などによって増減があり、出ない場合もあるため、できるだけ当てにしないほうがいいでしょう。

毎年帰省することが決まっているのであれば、月々の家計から1万円ずつなど、帰省費用として別取りしておくと安心です。

 

帰省とレジャーを兼ねて一石二鳥を狙う

お盆休みや年末年始などハイシーズンは、一般的に飛行機代等の価格も高くなります。勤務先の事情にもよりますが、可能であればハイシーズンを避けて帰省するのも手でしょう。ほんの1日ずらすだけで、予約が取りやすくなり価格も安くなるケースが多々あります。

また「長期休みはいつも帰省するだけで終わってしまう」と不満を感じる場合もあるようです。それを解消するには、帰省先の近くで遊べるスポットを調べておくといいでしょう。もしかしたら、隣の県に日帰りで遊びに行けるレジャースポットがあるかもしれません。プールやアスレチック場、子どもが遊べるような森や川、公園などを調べてみましょう。

帰省と家族旅行を兼ねて楽しめたら、家計にも優しく、子どもたちも喜んでくれて一石二鳥ですね。

 

祖父母に遊びに来てもらう

お子さんが2人、3人といらっしゃる場合などはとくに、「帰省の交通費を考えると頭が痛い…」と悩むママもいらっしゃるでしょう。

ご両親の体調や考え方にもよりますが、時には、交通費を手配して、ご両親にこちらに来てもらうのも一つの方法です。家に泊まるスペースがなければホテルを用意する必要などもあるので、一度シミュレーションをしてみたうえで、ご両親に相談してみてはいかがでしょうか。

子どもが大きくなるにつれ、家族みんなで帰省するのは難しくなっていきます。実家への帰省は、子どもが小さいうちだけ。せっかくなら3世代で楽しめるように、そのための費用もしっかり準備しておきたいですね。

西山 美紀さん

ライター、FP(ファイナンシャルプランナー)。All About貯蓄ガイド。9歳の男の子と7歳の女の子のママ。『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎)が好評発売中。

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